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不正咬合の原因?

不正咬合の原因は色々挙げられます。大きく先天的なものと、後天的なものに分けられます。

遺伝
先天的な原因として、遺伝が挙げられます。
 例えば、親が受け口であれば、子どもが受け口になりがちだということは言えるでしょう。また、生まれつき歯の数が足りない先天性欠如や歯の奇形にも遺伝の影響が考えられています。

後天的な原因としては、環境、習癖、虫歯や歯周病などが挙げられます。

環境
戦後、日本の食事は大きく変わりました。ハンバーグやポテトサラダ、オムレツなど噛まなくてよい食事(軟食)が増えた結果、噛む回数が減り、顎骨の成長を促すような奥歯ですり潰すような噛み方ではなく、数回歯を上下するような噛み方で済ませることが多くなってきました。そのため、近年子供たちのあごが十分に発育せず、小さくなってきています。
その結果、歯が十分に並ぶスペースが確保出来ず、叢生(でこぼこの歯並び)等の不正咬合を引き起こします。
歯ごたえのある食べ物を選択し、奥歯を横に動かして咀嚼し、噛む回数を増やすことで顎骨の発達を促すことが望まれます。

習癖
習癖(習慣となっている癖)によって不正咬合が引き起こされる場合も多く見られます。
習癖の一つとしては口呼吸が挙げられます。いつも口を開けていると、歯を唇で押さえる力が弱くなって舌の位置が変わったり、口周りの筋肉のバランスが崩れて、受け口や出っ歯、叢生の原因になることがあります。
その他、指しゃぶりを続けていると、指の力で歯を動かしてしまい、開咬や出っ歯の原因になります。前歯で下唇を噛む癖も同様です。
指しゃぶりなどの「口への刺激」は、乳児の口の機能発達に欠かせない行為です。口への感覚刺激を重ねることで、徐々に哺乳反射が消えて行き、離乳食を食べ始める準備が進みます。
 とはいえ、上記のような不正咬合を引き起こす可能性があるのも事実ですので、乳歯が生えそろう4歳くらいまでを目安に徐々にやめるようにしてみましょう。
あと、頬づえをつく習慣を続けていると、下あごを歪める可能性がありますので、控えたほうが良いでしょう。

虫歯・歯周病
虫歯や歯周病によって永久歯や乳歯を失ってしまうと、両隣の歯が空いたスペースに移動してきたり傾斜してきたりします。その結果、不正咬合を招いてしまいます。
特に乳歯の虫歯を放置してしまうと永久歯が正しい位置に生えてこれずに、斜めに生えたり、ずれて生えたりしてしまう可能性があります。
 乳歯のうちから歯磨きをする習慣をつけ、虫歯の予防、早期治療に努めましょう。

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